分銅にある精度等級
分銅の精度等級を調べることで、精度の高いはかりの点検の必要程度を推測することができます。分銅の誤差を規定内で正しく保つために、等級と最大許容誤差表が形状ごとに定められています。使用するときは、電子はかりの性能に見合った分銅を選択することが大事です。
最大許容誤差は目量の±1/3以下ということが計量法やJISなどによって決められています。しかし、分析用はかりのような場合には誤差はできるだけ少ない方がよく、その場合は、使用特級（F1クラス）を使用するのが最適です。
分銅は、たとえ同じ質量でも形状や材質により価格に違いがあるので、選定に迷う人も多いはずです。その場合には、環境や耐久性、コストなどを考慮したうえで材質を決めることになります。耐久性を重視した場合には、ステンレス製が一番です。ステンレス製はメッキなどで表面処理されていないため、質量変化への影響が少ないからです。一方、コストを重視した場合にはステンレス製以外を選ぶことになります。
分銅を必要とする場面はあり、多くの方が学生時代に理科の実験等で見たことがあるように、現実に活躍をしている場所は決して少なくはありません。
事例をあげるとミリグラム単位で少しの狂いを生じさせない重さを計測することを必要にする場面があり、研究所や医薬品を扱う場所、食品から工業製品を作る工場でも活用されています。小さな分銅は一般的に市販されているデジタル機では正確に計測することは難しいものなので、精密性を重要視するには分銅は欠かせません。逆に大きな重量物でも計測することを可能にしており、種類の中にはキロ単位で製造されているものがあり、上の部分はフック状に仕上がっているタイプは使い勝手も抜群です。どのような環境で使うとしても、分銅の取り扱いには細心の注意が必要とされ、手袋を用いて触れることは勿論のこと、工場内等で移動をさせる際には、台車などを活用して落下の危険性を無くした上で移動させることも肝心です。手袋は手垢や油分が付かないようにする目的ですが、普通の軍手では繊維が付着するのでビニール系を採用することも基本です。